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2014年3月 5日 (水)

Panasonic TOUGHPAD FZ-E1の話 - [WE8H]

先日、日本のWindowsPhoneユーザー待望の新機種がついに発表されました。
しかし、それはWindowsPhoneではなく、また一般的なスマートフォンとも違う、今まで我々があまり目にすることのなかった「新しいジャンル」の製品でありました。

E1_front
その名もFZ-E1。Windows Embedded 8 Handheldを採用した、業務用タブレットPCです。

この製品の特長は、大きく分けて5つあります。
 ・Windows Embedded 8 Handheld搭載
 ・規格外のハイスペック
 ・規格外の堅牢さ
 ・規格外のバッテリー
 ・まさかの全キャリア対応

この特長を一つずつ見ていきたいと思います。

【Windows Embedded 8 Handheld搭載】
FZ-E1には、Windows Phone8がベースの組み込み機器向けOS「Windows Embedded 8 Handheld」が搭載されています。
具体的にWindows Phone8との相違点については、ほぼ上位互換といってよく、Windows Phone8にバーコード読取機能をはじめとした企業向け機能を搭載したもの、という認識で間違いはなさそうです。発表の場においてPanasonic関係者は「Windows Phoneから削った機能はない」としており、Windows Phoneとの互換性は100%、WindowsPhoneストアアプリやXBOX LIVEといった個人向け機能も利用可能になると予想されます。
そしてもう一点、注目すべき点があります。
Toughpad_002
(engadget日本版より引用 http://japanese.engadget.com/2014/02/24/lte-3g-toughpad-2/ )

公開された実機写真のスタート画面ですが、現行のWindowsPhone8機では中央寄りに配置されているはずのWi-fiステータスが携帯ネットワークのアンテナピクトすぐ横に配置されているのが見て取れますが、これはWindowsPhone8.1で変更された点ですので、おそらくこの試作機は既にWindowsPhone8.1ベースのWindows Embedded 8 Handheldが搭載されているものと考えてもいいかと思います。発売時期も2014年6月末の予定なので、Windows Phone8.1ベースのWindows Embedded 8 Handheldが搭載されるのが妥当だとも考えられます。
WindowsPhone8.1といえば、すでにリーク情報や、一部開発者向けのSDK先行配布などにより徐々にその姿が明らかになっていますが、VPNやWi-fi Direct、SDカードへのアプリインストールへの対応やOneDriveのOS統合とファイルマネージャーの追加、通知や設定切替が簡易化されるアクションセンターの新設など、これまで以上に多くの機能を追加した大規模アップデートとなる予定であり、4月のDeveloper Previewを皮切りに6月を目途にすべての現行WP8端末に向けてアップデートが配信されるという情報も出ています。

【規格外のハイスペック】
端末本体の性能を見ていきたいと思います。FZ-E1にはAndroid4.2搭載のFZ-X1という兄弟機(8月発売予定)が存在しますが、両者のハードウェアは微妙に異なります。
FZ-E1は、2.3GHz駆動の米Qualcomm社のSnapDragon800 APQ8064Tを搭載、2GBのRAMに32GBのストレージを搭載、SDXCに対応しているため規格上は2TBの容量を追加することができます(当然ながら未確認)。現状では64GBの追加に留まりますが、それでもかなり余裕がありますね。
現在SnapDragon800を搭載しているWindowsPhoneスマートフォンはLumia1520・Lumia Iconのみで、前者が6インチ、後者がFZ-E1と同じ5インチスクリーンを採用していながらフルHDに対応しているのに対し、FZ-E1はATIV SやHTC 8Xなどと同じ720P HD解像度と少し劣りますが、同スペックで低解像度となるとWindowsPhone(もしくはその関連OS)であればかなり余裕ある動作が期待できます。
なお、Android4.2搭載のFZ-X1はSnapDragon600搭載と、少しスペックは下げられているようです。

上記の基本的性能にとどまらず、通信関連機能においても「全部入り」という言葉がこれほど相応しい端末は今までにあったでしょうか。
Wi-fiではIEEE802.11a/b/g/n/acに準拠。2.4GHz帯と5GHz帯に対応し、最大で866.7Mbpsの通信が可能。BluetoothはWindowsPhone8.1で正式対応(Nokia端末のみBlack Updateで対応)するVersion 4.0に対応し、NFCTypeA,Bはもちろん、6インチ以下のWindows端末として初めてFelica(NFC TypeC)にも対応。ただしアプリが存在しないためおサイフケータイには非対応となります。また、NFCアンテナは珍しく画面側に搭載されている模様。

カメラは他のスマートフォン同様イン/アウト両側にカメラを搭載。イン130万画素、アウト800万画素と一見平凡なスペックに見受けられますが、アウト側には夜間撮影の際に照明として利用できる高輝度LEDランプを装備し、マイクもイン/アウト両側に3か所を設けて集音性を強化しています。通話可能な機種(後述)であるため、マイクのみならずスピーカーも強化され、画面上部に受話スピーカーを設けたほか、画面下部機能スイッチ両端にツインスピーカーを配することで100dBAという大音量での発音が可能になっています。一般的な工場内での騒音が80dBのようなので、そういった状況下でも確実にやり取りできるよう開発されているみたいです。

Panasonic TOUGHPAD FZ-E1主な仕様・オプション
http://panasonic.biz/pc/prod/pad/e1/spec.html


【規格外の堅牢さ】
「TOUGHPAD」という名前の通り、FZ-E1は非常に頑丈で、堅牢です。PanasonicといえばLet's NoteやTOUGHBOOKなど、以前より頑丈さを売りにした商品を世に送り出しており、一定の評価を得ています。先日も、Windows8.1 Proを搭載した7インチタブレット「TOUGHPAD FZ-M1」の発表会において突然放り投げるパフォーマンスをしたほど。
このFZ-E1も、本体の6方向それぞれに対し、3mの高さからコンクリート面に落下させる試験、MIL-STD-810G(米国国防総省の性能試験の一種)に規定される上下左右に1時間かけて振動を与え続ける耐振動試験、ディスプレイ中央部に80cmの高さから400gの鋼球を落下させる試験を実施。
それだけでなく、端末内部の空気を最大2kPa減圧し8時間粉塵を吹き付けるJIS規格準拠のIEC60529/JIS C0920 IP6X(耐塵形(防塵密封)防塵試験、防水機能では2.5~3mの距離からあらゆる部位に毎分12.5リットルのジェット水流をかけ続けるJIS規格準拠のIEC60529/JIS C0920 IPX5(防噴流形)・1・5mの水圧を加えた水圧試験機内に30分間維持させる同IPX8(継続的潜水)防滴試験を実施し、水滴がついていても、手袋をしていても指を誤認識することなくタッチ操作が可能な高感度な静電容量方式のタッチパネルにより、いかなる状況下でも利用可能となっています。

Panasonic TOUGHPAD FZ-E1頑丈設計
http://panasonic.biz/pc/prod/pad/e1/tough.html

【規格外のバッテリー】
かつてのWM機、T-01Aのバッテリーは1000mAhでした。IS12Tは1460mAhあります。Lumia1020でも2000mAhですが、このFZ-E1のバッテリーはなんと6200mAh。下手なモバイルバッテリーより大きいうえ、「ホットスワップ」と呼ばれる電源を付けたままバッテリーを交換できる機能にも対応しています。6200mAhありますが、USBホストに対応しないため他端末への給電は無理そうです。あくまで本体を長時間使い続けられることが目的ですね。
さらに、専用AC電源からは3Aの高速充電に対応し、50%を30分で充電することが可能です。
また、「-20℃~60℃」という非常に広範囲な駆動環境に対応するため、バッテリーを加温するためのヒーターも内蔵するなど、徹底したバッテリー保護の対策を行っています。
この規格外とも言わんばかりのバッテリーにより、14時間駆動・1000時間の待受が可能となり、バッテリーを含めた本体総重量は430g、厚さは31ミリにも達します。

【まさかの全キャリア対応】
FZ-E1は「タブレット」というカテゴリの商品ながら5インチスクリーンを持つコンパクトなモデルとして、業務用端末としては珍しく3G・LTEネットワークによる通信、3G回線による通話が可能です。
対応周波数は明らかにされていませんが、通信規格はHSPA+/W-CDMA、CDMA2000/1xEV-DOの3GとLTEに対応。一般的にキャリアを介さない通信端末で多く採用されるW-CDMAのみならず、KDDIの回線でも利用可能と思われるCDMA2000規格にも対応しており、国内外の多くの通信キャリアで利用できると予想されます。CDMA2000でのデータ通信は今のところ不明ですが、通話は確実にできるものと想定されます。
しかし、Panasonicの方針としては、「出荷時はSIMロックを掛ける方針。ただしMVNO経由での使用も想定しており、ユーザーからの希望があればロック解除の手段も提供する予定」ということらしく、「どのSIMカード挿しても使える」というわけではないようです。この点においてはSIMフリー版iPhoneとは異なりますね。


「法人向け」という名目ながら、以前のTOUGHBOOKシリーズ等の法人向け機種と同様、一部の一般向け窓口で購入が可能な商品でもあるそうなので、現在購入を検討しています。
予想販売価格は13万円と高額なうえ、ACアダプター(1万円)が別売りとあって、非常に手の出しにくい端末であり、またサイズからも使い勝手は一般的なスマートフォンに劣る点もあるので、メリット・デメリットをしっかりと見極めていきたいと思います。発売まで時間もあることなので、貯金を始めていかなければ。

参考:
Panasonic TOUGHPAD FZ-E1
http://panasonic.biz/pc/prod/pad/e1/index.html

主な仕様
http://panasonic.biz/pc/prod/pad/e1/spec.html

パナソニックがLTE+3G電話網に対応したTOUGHPADシリーズ2モデルを発表。実質上の新スマホ - engadget japanese
http://japanese.engadget.com/2014/02/24/lte-3g-toughpad-2/

パナソニック、LTE/3G通話にも対応した法人向け堅牢5型タブレット「TOUGHPAD FZ-E1/X1」 - ITmedia PC USER
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1402/24/news095.html

パナソニック、LTE/3G通話対応の5型堅牢タブレット - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20140224_636648.html

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