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2013年12月10日 (火)

WindowsPhoneを使おう - [Windows Phone]

Lumia1020の発表やその他のWindowsPhone端末の実際のレビュー記事が、今まで以上に多くの人たちの目に触れるようになり、「WindowsPhoneというスマートフォンがあるようだ」「WindowsPhoneはおもしろそうだ」「WindowsPhone欲しい」といった声をよく聞くようになりました。
WindowsPhoneユーザーが少しずつでも増えてくれることは一ファンとしてすごく嬉しいのですが、依然として日本ではIS12Tしか販売されていない状況下、個人輸入での端末の入手と、一般的に国内販売されるスマートフォンと同等に使用するための敷居が決して低くはないこともあり、手放しでお勧めするのにはすこし気が引けるところがあります。

1.技術基準適合証明(技適)を通過していない端末がほとんどである

総務省は電波法令において、特定無線設備(アマチュア無線機、トランシーバーや携帯電話など)を国内で使用する際に国内の技術基準を満たしているかを証明する「技適マーク」の表示を義務付けています。このマークは、日本国内で使用するために、総務省が定める基準認証制度に則り小規模無線設備に対して総務省大臣が定める試験またはそれと同等以上の方法でテストされたもので、無線機器技術基準に適合すると証明されたものに表示が許されるものです。
この表示がない無線機器は基本的には違法である可能性があり、取締りの対象となる場合があります。しかし、電波法は主に総務省による免許を取得した者が対象であるため、一般ユーザーへの取締り事例は輸入アマチュア無線機などの使用に留まると言われています。
完全に違法であるというわけでもありませんが、合法であるという保証もありません

ただし、電波法では特例として外国人旅行客のために「海外の事業者と契約した端末(SIMカード)による国内事業者の回線へのローミング接続」は認めているようです。ただし、その場合においてもWi-fi/Bluetooth/NFCは認められない模様。

この点をクリアした端末は、現在確認できているだけでauから発売されたIS12T、とある輸入業者がテストで通したという噂のあるHTC HD7の二機種のみとなっています。なお、HD7が通過した際に認証された周波数帯は2100MHz帯のみであるため、仕様上受信可能な電波で通信しても、2100MHz帯以外の電波だと電波法違反になります。

2.WindowsPhoneである

当然ながらWindowsPhoneを注文すればWindowsPhoneが入手できるわけです。WindowsPhoneはWindowsPhoneであり、WindowsMobileでもなければAndroidやiOSといった普段慣れ親しんだ(自分はほとんど触っていませんが)OSとは勝手が異なります。AndroidやiOSにあったあの機能、あのアプリがないというのは日常茶飯事です。自分の様なWP主体で生活してる人間にはべつだん不便を感じることもありませんが、いったん他のOSに慣れてしまうと、WindowsPhone独特の操作性には初めは戸惑うでしょう。
日本語対応、日本語キーボードはQWERTYとフリックと両方が用意され、OSレベルではほぼ完全に日本語の環境が構築できるWindowsPhoneですが、アプリ単位で日本語に対応しているものはそう多くありません。たとえそれが他のOSで日本語アプリを提供しているアプリケーションベンダーであってもです。
また、一部の国向けLumiaやHTCやSAMSUNGのグローバルモデル、HUAWEIのWindowsPhoneには日本語ロケールが搭載されておらず、UIや設定画面が日本語化できない場合があります。もちろんその場合でもメールやブラウザでの日本語表示やキーボードのインストールによる日本語の入力は可能なので、英語があまりわからなくても普通に使用することは可能です。あとWindowsPhoneは英語UIの方がかっこいいという意見もあります。

3.キャリアからのサポートは絶望的であること

好き好んでSIMロック版を買う自分のような人は少数派であるとは思いますが、比較的導入が容易なのはやはりSIMロックフリー版の端末です。NOKIAやHTCといった海外メーカーだけでなく、日本の電話機メーカーも海外ではSIMフリー版の端末を販売していることが多いです。
SIMフリーは日本ではあまり浸透していませんが、近年iPhone5s/5cやNexus5の直販が大いに話題となり、少しづつ市民権を得てきています。

では、SIMフリー機を使うにはどうするのか、ということですが、手間こそ必要ですが、それほど難しくもない方法で使い始めることができます。
国内でキャリアから端末を購入する際、それは端末購入契約と回線使用契約を同時に結んでいることになります。端末を分割で購入した場合は、基本的にはひと月に端末の分割支払い額とプロパイダ契約料、そしてパケット定額料を支払っていることになります。一括で支払うと分割支払い額がなくなるだけです。
SIMフリー端末は基本的に一括での購入になります。分割購入に慣れていると、これは割高に感じるかとは思いますが、実際はそれよりも少し軽い負担で入手することができます。
日本でSIMフリー端末を使う場合、周波数が日本のそれに合致しているかを調べておく必要があります。W-CDMAの3Gに関してはほとんど問題はありませんが、LTEは日本で使われているバンドが特殊であるため対応していない端末の方が多数派になります。契約は基本的にCDMA2000を採用しているKDDIと、W-CDMAながら周波数帯が他と異なるEMOBILEの一部を除きだいたいどのキャリアでもできますが、持ち込み契約では前述した技適マークの有無によって契約を断られる場合や、月々サポートを受けられないため普通のスマートフォンを契約・購入するより月の支払額が高くなってしまう場合があります。
また、キャリアの契約情報確認や国内のサービスなどを利用するうえでWindowsPhoneでは不具合が発生しないとは言い切れないため、補佐としてキャリアから販売された端末を持っていた方がいいと思います。自分はSoftBankで契約したiPhone4SのSIMカードでWindowsPhoneを運用していますが、契約情報の確認やSoftBank Wi-fiへの接続ができませんでした。

この時確認しておくべき事項は、①使用したい端末と契約している端末のSIMカードサイズ②SIMカードにIMEIによる接続制限はないかという点です。
①の使用したい端末と契約している端末のSIMカードサイズについては、大きければSIMカッターを、小さければアダプタをつければいいだけですが破損を未然に防ぐにはできれば傷はつけたくないもの。主流はmicroSIMカードですが、Lumia1520ではnanoSIMを採用しているので、要注意です。
特に厄介なのが②のSIMカードにIMEIによる接続制限はないかという点です。携帯電話端末にはIMEIという端末を識別する番号があり、それぞれの端末に固有の番号が割り当てられています。SIMカードには別途IMSIという契約者を識別する番号が割り振られており、これによって契約内容に応じた通信を提供するようになっています。auのCDMA2000はまた別ですが、この記事では関係ないので割愛します。
IMEIがSIMカードのIMSIと紐づけされる端末では、そのSIMカードでは契約時の端末以外でデータ通信をすることができないようになります。この方式がとられている代表的なものではdocomo版iPhone5s/5c、EMOBILE版Nexus5があります。これらの端末に入っている端末はSIMフリー機でも、また同型の別端末でも使用することはできません。
また、IMEIでの制限はSIMカードにとどまらず、プロパイダの契約でも関係してくるところがあります。
docomoでの話ですが、docomoが提供しているプロパイダにはSPモードとmoperaUの二種類がありますが、前者はいわゆるキャリアメールやキャリアコンテンツ等のdocomoスマートフォン向けサービスの通信を管理するプロパイダであるのに対し、後者はキャリアメールなどのキャリアサービスはほとんどなく、ドコモ以外のスマートフォンやゲーム機、パソコン向けに通話やデータ通信を提供するプロパイダである点で、SPモードではIMEIを参照することでドコモスマートフォンかそうでないかを識別しています。SPモードとmoperaUは同時に契約することができる(スマートフォン契約時でも可能)ほか、両方とも契約してもSPモードの315円/月とmoperaUの525円/月でも合わせて525円/月でおさめることができます。
SoftBankやWILLCOMではプロパイダやIMEI制限に関して留意すべき点は現時点ではないようです。

キャリアの窓口で端末を設定してもらい、手渡される頃にはその端末はすでに通話・データ通信、定額プランの適用が完了しています。しかし、キャリアを通さずに端末を購入した場合、その操作は自分で行う必要があります。
通話はSIMカードを挿した時点で認識すれば使用可能になりますが、データ通信に関しては適切な設定を行わないと定額プランが適用されず、一般的に言われる「青天井(パケット代が使用した分すべて請求されること)」になってしまいます。WindowsMobile時代とは異なり、バックグラウンド通信を頻繁にするようになったWindowsPhoneでは、これは致命的な問題になりえます。
ここで必要になってくるのが「APN」の設定です。これは接続先を指定し、そこへのログインパスワードとユーザー情報を本体に記録しておくことで定額プランを適用させる重要な設定です。iPhoneやAndroidなど、キャリアから販売されているものにはプロファイルという形で接続先情報が提供され、ユーザーが初期の設定を削除した場合でも利用者に合わせた設定をすることが可能ですが、WindowsPhoneにはそんなものはありません。手動での設定になります。これは、利用しているSIMカード(キャリアと色でたいてい大別されます)によって異なるため、自分で調べて設定する必要があります。これをきちんと設定することで、ようやくWindowsPhoneが使用可能となります。


端末自体はAmazonでも取り扱ってますし、EXPANSYSやOneShopMobileなどの日本発送できる海外通販サイト、日本国内にも秋葉原や日本橋などに店頭で取り扱っている店があります。また、キャリア向けのカスタマイズモデルなど、前述のサイトで手に入らないものはeBayでも入手できます。ハードルは決して低くはないですが、使いたいと思って使えないことはないので、上記の事項に注意して使ってみると、新しい世界が開けるかと思います。

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